オカエリハウスの1日復活イベント

12月12日にメイドカフェ「オカエリハウス」の1日復活イベントに行ってきた。

オカエリハウスは過去に東京板橋で営業していた宿泊施設併設型メイドカフェだ。1階がメイドカフェ兼フロント、2階・3階がゲストハウスとなっていた。夜だけでなく、朝食の時間帯も営業している珍しいメイドカフェだった。

秋葉原ぴなふぉあ系列なので、メイド服はぴなふぉあと同一のものを採用する一方で、メイドさん妖精さんは基本的に独立したメンバーであり、飲食のシステムも別体系であった。そのため、いい意味でぴなふぉあらしくない店であり、独特の魅力を備えていた。特筆すべきは客層だろう。

・板橋の住民(店の周囲は住宅地)

・JR埼京線の通勤通学客

・国内外からの宿泊客

・特殊なメイドカフェ愛好家

ぴなふぉあ常連

などが入り混じって、家庭的な雰囲気を醸し出していた。飲食のシステムも秋葉原に比べると安く、都会のオアシスのような場所だった。小型店舗(~15席)のため、その日に入っているメイドさんによって多少雰囲気が変わってしまうのだが、常連の層が極めて厚かったので大きくは変わらないという一面もあった。

そんなオカエリハウスは、2019年9月にオープンした。海外からのインバウンド需要に限界が見えてきた時期ではあったが、2020年夏の東京オリンピックパラリンピックを控えており、ジャパニーズポップカルチャーたるメイド文化と宿泊施設を融合した時流に乗った期待の店だった。私は2020年1月に初めて宿泊したのだが、夜も朝も賑わっていた。こんな面白い店があるのかと感心した。

そして間もなく新型コロナウイルスの流行が始まり、海外からの宿泊客は途絶え、国内旅行者も激減した。他の飲食店同様、飲食の利用客も減ったため、4月と5月の2か月間はメイドカフェ部分の営業を休止した。6月以降は夜だけメイドカフェ営業を再開したものの、2020年8月末をもって閉店することとなった。

メイドカフェの歴史は出会いと別れの歴史であるが、メイド個人の卒業と店舗の閉店では趣が大きく異なる。みなが納得のいく形で閉店を迎えることは難しく、心残りが生まれてしまう。そういった僕らの、そして彼女ら彼らの「心残り」を拾って開催したのが、オカエリハウスの1日復活イベントである。イベント名は「オカエリハウスオカエリ vol.1」。心憎いネーミングセンスである。

ぴなふぉあ妖精さん達のサポートの元、メイドさんが中心になって企画してくれたと聞いている。素敵なイベントを作ってくださったことに感謝している。

 

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